ほっとスペース八王子 危機と再建のあゆみ
存続の危機
令和6年2月29日付けでほっとスペース八王子事業所が元代表理事を中心に理事会決議によって一方的に閉鎖され、全ての職員は解雇になり、事務所内のほぼ全ての所有物は売却され2台のコンピューターと書類等を残された状態でした。本来このような「運営に関する重要事項」は、定款に則り(第21条)総会において議決を行わなければなりませんでした。
そこでほっとスペース八王子有志が三多摩合同労働組合に相談し助けをお借りすることとなりました。何度も会を重ねた結果、これまで築きあげられた歴史あるほっとスペース八王子、精神障がいのあるみんなの居場所を残していきたいという意志のもと、「三多摩合同労働組合ほっとスペース八王子分会」が立ち上がり、労使団体交渉がおこなわれました。同時に再建に向けて八王子市との交渉しながら事業継続を模索してまいりました。

ほっとスペース八王子再開からのあゆみ
元代表理事らの退陣により理事会体制が大きく変わり、前利用者を含み、これからの運営に必要な事務作業のリスト作成など、小平氏を中心に理事会で話し合いを重ね、作業分担して再建に向けて最善を尽くしました。また、これまでの事業所を利用してきていたボランテイアや協力者が手分けして知り合いなどへの声かけにより、机、椅子など必要な備品家具の寄贈をいただきました。お力添えに心より感謝申し上げます。そしてPCやシステムなどを整えて、連絡調整、また八王子市へ活動補助金の申請、職員配置、会計/経理/労務関係の処理を委託するための手続きをしてまいりました。
どこまで事業運営が可能であるのか確定されない経済的に非常に厳しい状況の中、再建に向けて歩んできたほっとスペース八王子。日々の事業活動その運営、また利用者の獲得のための街頭宣伝やポスティング、ビラ配り、アウトリーチなど出来る限りのことを取り組みながら、一人一人が支えあい当事者自主運営の事業所が営まれています。支えあいと手づくりの再建の場所「みんなの居場所」がここにあります。